余暇政策論レポート
グリーンツーリズム−都市と農村の共生を目指して− 013309 大宮 裕樹
1.グリーンツーリズムとは
(1) ヨーロッパのグリーンツーリズム
ヨーロッパでは、長いバカンスを毎年同じ村の同じ家へ出かけて過ごすことが習慣になっています。1970年代以降に始まり国により表現が異なり、イギリスはグリーンツーリズム、ドイツはルーラルツーリズム、フランス・イタリアはアグリツーリズムなどがある。基本的には農村(グリーン)での観光(ツーリズム)ということです。
(2) 日本のグリーンツーリズム
1994年に国内農村の危機を救うため「農村漁村滞在余暇活動促進法」が施行されて法的な整備がされ、グリーンツーリズムの組織が各市町村にはあります。広がりと現状、行政主導型と農家自立型、第三セクター型、農協主導型、法人経営型などがあります。ヨーロッパの人たちは余暇を大切にする、どのように余暇を過ごすかというのは人生をどのように過ごすかという本質的な豊かさを考えるための重要な手段であると考えます。
2.グリーンツーリズムの影響と可能性
(1) 日本の農村の現状
行政主導型と農家自立型(草の根型)、ほかに第三セクター型、農協主導型、法人経営型などがある。
・農山村ニーズ@地域の生活文化と産業の保存、活用A生きがい、雇用の場の確保B地域経済の活性化C女性の自立D都市住民の心の安らぎE子供への教育F交流による人間関係G市町村間の広域的つながりなど
(2) 都市の現状
・都市住民のニーズ@ゆとり、やすらぎA豊かな食体験B農業など地域産業体験C地域文化、人とのふれあいD地域資源の活用E農山村同士も連携F行政と共働など
(3) 地域に貢献するグリーンツーリズム
3.グリーンツーリズムの問題点
4.グリーンツーリズムの効果と課題
(1) 農村住民の積極的な参加
(2) 観光客のニーズへの対応
(3) 観光のためのリーダーつまりは農村での人材の育成
(4) 農村での基盤整備不足なところ例えば情報利用推進
(5) 一度限りの観光にしないで環境への配慮が必要
経済効果と農業政策
5.今後の展望
都市と農村の共生を目指して
上のような構成で農村で都市の人が余暇を楽しむためにどのような政策がおこなわれていて、実際に財団法人都市農村交流活性化機構を調べる。公共を支える民十章で議論しつくせなかったが、結局はこんな時代だからこそ都市の人にも農業の本質というものを理解してもらい、国民が豊かに暮らすために農村の果たせる役割を探り、かつ農村の活性化の可能性を探る。私は今回は本を中心に読んで基礎的な知識と考えを持ったので、次回からはインターネットで調べたいと思う。
ここから下は単にメモとして書きとめたもので、発表用ではありません。
農林水産省発行「食料・農業・農村白書」より
生活者へのサービスなどから新たな産業創出が期待されるなか、いっそうのグリーンツーリズムの推進が求められており、農家民宿などに関する規制の緩和などによる活性化が期待され、関係規則法の緩和の状況、省認可などの手続きなどの情報提供などによる農家民宿の開業への手続きなどの情報提供などによる農家民宿の開業への条件整備が必要となっています。
また農村の高齢者は農業生産や販売などへの現役として備わっており、地域刈る同を通じ若い世代への伝統文化の伝承などに後見できる場となっています。環境の維持のため、行政、農協などが連携して、地域の医療・福祉も含めて支援することが重要です。
子供、熟年世代や高齢者を含め多くの人が都市と農村漁村を双方向で行き交うライフスタイルを提案し、都市住民の気持ちと行動を農産漁村に向かわせることへの支援、都市と農村漁村の橋渡しおよび受け皿としての農産漁村の魅力の向上のための対策を、関係府省連携しつつ。
・農薬も大事だ資源にその農薬が合って収量が増えて今の日本の人口を保てているのだ。切実な問題として収量を安定的に供給するためには農薬は今のところは削除できるようではない。確かに大事な本来の農業のあり方について考えてみるならばそれなりの意識改革が必要。
・「日本の縦割り社会がこのような食の安全性を脅かしてきたのだ」 坂本信一郎
・「本当に豊かでおいしい食事をするということは文化的で健康的になるということ」
・農村の農家の意図の姿勢として政府や村の町作りなど行政機関に任せるという考えではなくて
・「農山村だけでなく都市住民も協力する」と自国の農業による公益的機能は自国の皆で守るという姿勢が大事になってくる
・確かに高度経済成長により豊かになったし食べ物も余るなんて一昔では考えられないようになったけど、確かにグローバル化して人やものの交流があるのはいいことなのだけれども一方で都市化してしまったことへのつけというかさまざまな問題に気づき始めたのではないか。
・学校の給食や子供たちに対する食育をもっと考えなければ。経済市場主義の中にあまりにも早く子供たちを立たせすぎている。それでは日本の持続的な発展はできない。食物を粗末にしないこと。
・「農作物が口に入るまでのロスというのは必ず流通業界で儲かっている人がいるということ。」
・「農業というのは有機的生命を経済的に作り出すことである。技術と土地の両方で生産をすることは文化を成立させそれを伝承させていくことは他に代替物がないことを意味します。経済ばかりではなく生業としての視点が農業にはあります。」
・「世の中には色々あっていいはず。」その土地にもっとも適して世界的に多様な文化を生み出してきて、文化に高低なし。作れるものは作るべきだ。グローバル化の中で経済が豊かになって今のこの生活があって、確かにいい側面が多いかもしれません。本質的の意味での国際化とは違って間違った、行き過ぎは困る。なんでも効率化一極化して一元論的に見ている人が増えてきている。日本に相撲があるのも、日本人が繊細な心を持っているのも、農業を中心とした瑞穂の国があって今の日本があるんだと。それをあっという間に何も考えずになんでもグローバルという言葉にまんまと乗っかってかアメリカ主義で受け入れて行ってしまっていいのでしょうか。
・回顧主義ではないけれども日本人の本質的な見方として「八百万の神がいて絶対的なものは存在しない」というのが謙虚な姿勢を生み出した。しかしそれがあたかも世界では劣っている、という「偏った見方」をしてはいけない。相手の(国)も含めて自分の利益(つまりお金)だけではないもっと地球全体のあり方や人としてのあり方を重視していきたい。
・「農業が工業などに比べて効率の悪い産業であり国民生産の中での地位も次第に低くなっていく産業であるといわれる。しかし農業を産業として考えたとき、農民を経済人と見たときのことであってそれ以外のものではない。文明の中で農業の持つ意味を考え人間として農民を見るときは自ずから別の見方がある。エコノミックアニマル的な視野からだけでは、生業としての農業に対する理解は不可能であり、文明の基盤である農業の重要な側面が見落とされてしまう。」
参考資料
「食料・農業・農村白書」 農林水産省
「農業を考える時代−生活と生産の文化を探る」 渡辺 忠世 著 農山漁村文化協会
「グリーンツーリズムと日本の農村」 宮崎 猛 編集 農林統計協会
「ばかの壁」 養老 孟司 著 新潮新書
「日本人はお米をどれくらい食べていたか」 本間 俊朗 著 山海堂
「生命を支える農業−日本の食糧問題への提言−」 石塚 喜明 著 北海道大学図書刊行会
「ゼロから分かる経済の基本」 野口 旭 著 講談社現代新書
「アメリカはなぜ嫌われるのか」 桜井 哲夫 著 ちくま新書
(財)都市農山漁村交流活性化機構のホームページ